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ちょっとした想像力が、ゴミ問題解決のきっかけに!環境省のサステナビリティ広報大使、マシンガンズ滝沢さんインタビュー【前編】

どうも~、お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一です!
 
僕は、芸能活動と並行して、2012年からゴミ清掃員として働いてます。
 
ゴミに関する情報も発信し続けていて、2020年には、環境省のサステナビリティ広報大使に任命されました!僕がゴミ清掃員をやっていることや広報大使に任命されたことは、みなさんご存じですよね。(え、知らない方もいる…??)
 
では、カボニューさんの質問にお答えしながら、なぜ僕がゴミと向き合うようになったのか、清掃員として働いて感じたこと、広報大使として伝えたいことなどをお話ししましょう。
 
この記事が、みなさんの心地よい暮らしへのアクションにつながれば嬉しいです!

滝沢秀一(たきざわしゅういち)/お笑い芸人兼ごみ清掃員

1976年、東京都生まれ。太田プロダクション所属。東京成徳大学在学中の1998年、西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。「THE MANZAI」で認定漫才師に選ばれるなどコンビとしての実績をあげている中、2012年、妻の妊娠を機に、ごみ収集会社で働きはじめる。ごみ収集の体験をもとにSNSや執筆、講演会などで発信している。2018年、エッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)を上梓したあと、漫画『ゴミ清掃員の日常」(講談社)、『ごみ育』(太田出版)などを出版。2020年10月、環境省『サステナビリティ広報大使』に就任。同12月、消費者庁『食品ロス削減推進大賞』の委員長賞を受賞。最新刊『すごいゴミのはなし』(学研プラス)が発売中。
 
滝沢Twitter
https://twitter.com/takizawa0914?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
 
たきざわゴミ研究所
https://www.youtube.com/channel/UCyIxk4FS9xziPrnbxGQabEw
 
滝沢ごみクラブ
https://community.camp-fire.jp/projects/view/515426

お笑い芸人が、環境省のサステナビリティ広報大使に就任!

――まず、環境省の広報大使に任命された経緯を教えてください。

信じられないかもしれないけど、ある日、環境大臣の小泉進次郎さんから、「小泉です」って直接電話がきて…。
以来、ゴミの最終処分場のことや、プラスチック資源循環の新法のこと、ゴミ清掃の現場反応などについて、いろいろな話をしています!
 
環境問題となると専門の学者さんも多くいらっしゃいますけど、現場で起こっていることや、実際にゴミ清掃員が日々目で見て感じていることを知りたいと思われていたんでしょうね。そういった情報交換が積み重なって、大使に任命されたのかもしれません。

画像提供:マシンガンズ滝沢

大使として環境、そしてSDGsのことを広めてもらいたい」という命を受け、はや2年。

SNSをはじめ、いろんな場で環境省の施策や、サステナブルについて自分が日々感じていることをできるだけわかりやすく伝えています。

――広報大使に任命されて、大きく変わったことは何でしょうか?

CO2削減への取り組みや、カーボンニュートラルについて、メディアやSNSなどで堂々と話せるようになったことです!
 
それまでは「ゴミ」の事しか話せなかったんですよ。少しテーマから逸れると「それはゴミとは関係ないだろ~!」みたいな反応をされることもあって。でも広報大使となった今は、そのような文句を言う人は正直、少なくなりました(笑)
 
ゴミってもう、本当に勉強することが多くて。のめり込みすぎると芸人仲間から「あいつ何やってるんだ?」と思われかねません。そういった意味でも、「これは仕事の一環なんだぞ」って胸を張って言えるし、ゴミの勉強ができるというのも変わったところですね。

生活のために始めたゴミ清掃。「全力でやってやる」と決意したワケ

――ゴミ清掃員を始めてから、生活や気持ちの面での変化はありましたか?

当時36歳。アルバイトの採用を片っ端から落とされていた時に、知り合いのツテでなんとか雇ってもらったのがゴミ清掃員のアルバイトだったんです。
 
その時は、「これで食いつなげる。お笑いを辞めなくていいんだ」という喜びが一番でした。でも、清掃員の仕事を続けているうちに嫌になってきて…。「お笑いだけで食べていけたらいいのになあ」と何度も考えました。
 
でも、世の中には、ものすごく多くの芸人がいます。賞レースで優勝した芸人でさえ、テレビではひな壇の目立たない端っこの方に座っている。その世界を一歩引いて、冷静に見た時に、「お笑いの世界で売れるのは難しい」と気づいたんです。
 
かといって、このままゴミ清掃の仕事を嫌々続けていても腐った人生になってしまう!今は目の前のことを一生懸命やるしかない!だったら、日本一のゴミ清掃員になってやるぞ~って決めたんです。
 
そこから真剣に「ゴミ」と向き合う日々が始まりました。

――芸人との二足のわらじ、辛かったことはありますか?

早朝出勤して、走りながら町中のゴミを集め、作業が終わると芸人としてライブに出て。そんな生活を繰り返しているうちに、ある時目が真っ赤に!
 
過度な運動が原因だったらしいのですが、そんな目の真っ赤な奴がキレ芸をやっていても、ウケないですよ。「大丈夫かこの人、マジでキレてるんじゃないか?」と思われてしまって(笑)
 
さらに言うと、ゴミ清掃員って、10年前は今よりも職業差別が酷かったんです。作業中に暴言を吐かれることも普通にあって。

――反対に、ゴミ清掃員をしていて良かったことはありますか?

コロナ禍で「エッセンシャルワーカー」という言葉の認知度が高まり、状況が変化しました。
 
例えば、小泉進次郎さんは「ゴミを出す際、袋に感謝のメッセージを書こう」という呼びかけをしてくださったり。
 
現場の人間は、「ありがとう」なんてちょっとした言葉をかけられると、ものすごく嬉しいんですよ。たった一言、声を掛け合うことがこんなにも大切なんだなと実感しました。
 
あと、小さな子どもたちが清掃車を「かっこいい」って言ってくれるのも嬉しいです。以前子どもがわざわざ集積所のネットを開けて、清掃車が来るのを待ってくれていることもありました!

ゴミと向き合う第一歩は、“普段の意識をちょっとだけ変えてみる”こと

――滝沢さんの周りでゴミに対する意識が変わったという方はいらっしゃいますか?

ゴミに関する僕の発信をうけて、真似して生ゴミのコンポストを始めた人がいます。僕が所属している太田プロも、ペットボトルのラベルはがしを徹底するようになりましたし!

「滝沢が回収するかもしれないから」って理由です。
 
結局、顔が見えて、関係ができているかどうかが重要なんです。「どうせ知らない人が処理するから」と思うと、捨て方も雑になってしまいますよね。

――近年SDGsが叫ばれていますが、世の中のゴミへの意識は変わってきていますか?

少しずつだけれど、確実に変わってきていると感じます。
 
この前会った大学生の子は、「スーパーの牛乳は前に並んでいるものから取っていくものでしょ」って言ったんですよ。僕なんかは小さいころ母親に、棚の奥の方の商品から取るように言われていました。その方が賞味期限が長いからって。
 
結局、小さい頃に教わったことが、のちに結果として表れてきているんでしょうね。だから、教育ってとっても大事。
 
とはいっても、子どもでも大人でも、ガチガチにSDGsの意識を叩き込むべきじゃないと思っているんです。だってみんな判で押したように、同じことを考えて動くなんて、なんか気持ち悪いじゃないですか(笑)
 
だから、まずは「自分にできること、やりたいことは何かな」って考えてみて、自分らしく学んで、行動を起こしてほしいですね。

――サステナビリティ広報大使として、読者のみなさんに実践してもらいたいことはありますか?

物を大切にする「ラストロングの精神」を紹介したいです。これは「愛しているものは最後まで使おう」という意味。
 
日本語でいうところの「もったいない精神」は「廃棄するものに対して、まだ使えるのではないか」と考えることです。一方でラストロングは、買うときに「これ、ちゃんと愛せるかな」って1回考えることなんですよね。
 
僕は10年以上、同じマイボトルを使っています。5,000円くらいのもので、当時の僕にとってはちょっと勇気がいる金額でした。でもその思いがあるからこそ、ボロボロになっても使い続けています。
 
人って愛着が無いものはどんどん捨ててしまます。だから買う前に一度「本当にそのものを気に入っているか、愛せるか」を考えてみて欲しいんです。

どこかで歯止めをかけないといけない「ゴミ問題」

ゴミを出すとき、一瞬でいいので自分の身近な人がゴミを回収することを想像してみてください。本当にその捨て方で、大丈夫ですか?
 
「どうせ燃えて無くなってしまうんだから、どんな捨て方でも一緒だろう」
そんな風に考えたこと、ありませんか?
 
ゴミ問題解決への第一歩として、少しだけ想像力を働かせてみてください。
そのゴミを集める人、燃やすことで排出されるCO2、地球のこと。
 
「この捨て方をしたら、もしかしたら困る人がいるかも」
「近くに住んでいる人は、このゴミを見てどう思うかな」
まずは身近な人達のことを考えることから始めてみてはいかがでしょうか?
 
その一歩から、あなたらしい「カボニューアクション」が広がっていくかもしれません!


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