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高2がフードドライブの食材で料理イベントに挑戦!地元小学生にふるまった話【アースデイ東京ユース連載 #3】

6月からはじまった、アースデイ東京ユース連載では全国の高校生・大学生が1年間フードドライブを通して成長していく姿を密着取材。
カボニュー・コミュニティサイトを通じてメンバーの活動をレポートします!

1.前回の振り返り

皆さんこんにちは!
アースデイ東京ユース代表の辻田創(つじたそう) です!

この連載で取り上げる、「食」についてのアクション「フードドライブ」。前回の記事では、僕が本連載で達成したい目標、「近畿大学食品ロス削減推進プロジェクト」 C.S.Sさんが廃棄予定の44本の大根と200個のレタスを2日間で売りさばくという衝撃の取組みを取り上げました。
(前回の記事はこちら

今回は富山県在住の高校2年生たくと君が寄付で集めた食材を使って、ピザとホイル焼きを作るイベントを行なったそうなので皆さんにご紹介します!

2. 今月のピックアップ
【フードドライブで集めた食品でピザとホイル焼き:たくと君】

富山県の高校2年生たくと君は、ボランティアにも関心があり、所属している団体はボランティア部、サッカー部、アースデイ東京ユースなどなんと6団体!
将来は、全国各地で食品ロスを活用した子ども食堂を開催することが夢だそうです。ここまでバイタリティにあふれた高校生はなかなかいません!

たくと君は、アースデイ東京とは別に所属している団体で、食品ロス問題の関心を高めるために、参加者と一緒に余った食品だけでオリジナル料理を作るイベントを開催

アースデイ東京で実施したフードドライブで集めた、缶詰、米粉、しめじ、もやし、干しブドウ、インスタント麺、そして自治体に申請して食材を寄付して頂き、地元の小学生と一緒に料理を作りました。

寄付されたのは、食品ロスになるはずだった食品。それらを料理の食材として活用することで、

「食品ロスになるはずだったのに、全然美味しいじゃん!」
「捨てなくても工夫して料理すれば、環境にも良い料理が作れるんだ!」

といった気づきを与えられるんですね~
素晴らしい!

たくと君は「家で余っていたチェダーチーズ、米粉を参加者に持参してもらい、おいしく作ることができました!」と語ってくれました。

調理の様子(コーン、トマトソース、ツナは缶詰です)
左 ホイル焼き 右 米粉ピザ

気になるレシピはこちら!

●さばのホイル焼き
○材料
もやし、しめじ、卵、鯖缶(みそ煮、水煮2種類を、汁も使って味付けをする)

○つくり方
アルミホイルに、しめじ→もやし→さば→卵の順番にのせて焼く

【たくと君コメント】
ホイル焼きは、サバの味噌煮と水煮2種類を、富山県の方から寄付していただきました。袋麺の塩も使っています。

●米粉ピザ
○材料
米粉、水、ピザの具、ファミレスで出たものを持って帰ってきたトマトソース

○つくり方
・生地を伸ばす(なるべく薄くしたほうがおいしくなります)
・トマトソースをぬる
・ピザの具材をのせる(コーン、ツナ缶、コンビーフ、ソーセージ、チーズ)
・ピザをオーブンで焼く

【たくと君コメント】
レシピサイトを見ながらでO K!米粉に水を入れてこねて伸ばすだけ。小麦粉より少しパサついて、味はあまりおいしくなかったかも…。ちぎりにくくて食べにくかったのが少し残念でした。

●干しブドウ寒天
○材料と作り方
干しブドウを、お湯に入れた寒天とタッパーに入れて冷蔵庫に入れて固めるだけで完成。

ピザ、ホイル焼き、そしてデザートまで!?めちゃめちゃ豪華ですね~~~。料理できるって素敵!(笑)

たくと君はイベント後に、こう話してくれました。

「自治体に希望食材を出しても、その通りもらえないことに驚きました。でも、麺類はいつももらえるので、余りやすいんだと思います。
自治体に協力してもらうのも大切ですが、代々木公園のフードドライブのように自分で実施することで色々な種類の食材が短期間で集まったのだと思います!

また、1つの県だと同じ食材しか集まらず、食べられる料理が偏ってしまうと思うので、都道府県間で余った食品を交換することでPRにもなり、食べる側もうれしいのではないでしょうか。」

地域によって寄付される食品に偏りがあるという発見は、とても興味深いですね!それを地域間でシェアすることで食事を最終的に受け取る方の幸せにもつながるなんて素敵な発想…!

僕も今度ホイル焼き作ってみるから!(笑)
今回は富山県高校2年生のたくと君による、寄付食品で作る料理体験についての紹介でした。

***

まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を「食品ロス」と言い、日本では年間に約612万トンの食品が廃棄されています。

一人当たりの年間廃棄量は約64キロなので僕も含めて私たちは毎月5.3kg、毎週1.3kg、毎日190gの食品ロスを廃棄している計算になります。お茶碗中~大盛1杯分です。

言い換えると、1日200gぐらい無駄に買い過ぎている、作りすぎているということになり、それだけ僕たちは今週や今夜の食事でさえも適量を予測できていないことになります。

まずは、僕たちは食べ物を無駄に消費する傾向があることを認識しなくてはいけません。その上で、たとえば、買い物や飲食店で注文する際に「本当に必要な量か?」を問うことで、日々の生活の中で意識できるようになるんだと思います。

余った食品を寄付することがフードドライブですが、そもそも余らせないための意識を持つことで僕たちの過剰消費=無駄遣いを減らすことができるんです。料理するために新しく買いに行くのではなく、たくと君のように今あるものでクリエイティブに料理を楽しんでみることは、新たな気づきにもなるのではないでしょうか!

3. 他団体の進捗レポート

高校生ボランティア団体リレート

7月末に開催した「子ども食堂」。そこで活動される方から準備から片付けまでを教えてもらいました。また、僕(リレート代表の冨永君)のおばあちゃんは最近段ボールのコンポストを買ってきて、生ごみ(バナナの皮、食べ残しなど)をたい肥化させています!

高橋しゅりさん

フードドライブで寄付できる食品は、条件として賞味期限2か月前であることが一般的ではありますが、地元のフードドライブ団体は賞味期限が切れた食品の寄付も受け付けています。“消費期限”前であれば食べられるので、寄付対象食品の幅は広がります。賞味期限が切れていても安全であることを伝えられるフードバンクができれば良いと感じました!今度、友達を誘ってフードドライブをしてみます!

あみさん

代表を務める高校生団体EarthteenageR(its)sの仲間と学校でフードドライブを実施しました。職員室前に寄付ボックスを置いたり、保護者向けにチラシや校内アプリで告知をするなど工夫満載です。

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました!また来月の記事もお楽しみに!


アースデイ東京ユースの記事はこちら👇

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